Pick Up Artist

 

 

Three Dog Night

 

 

 


 

 


60年代後半から70年代前半にかけて多くの洋楽ファンに愛されたダンヒル・レーベル。その中でも商業的にも一番成功したグループがスリー・ドッグ・ナイトである。
グループの名前の由来はオーストラリアの言い伝えで寒い夜に3匹の犬と眠ると暖かく良く眠れるの意味らしい。
スリー・ドッグ・ナイトの特徴は3人のヴォーカール・セッション(ダニー・ハットン、チャック・ネグロン、コリン・ウェルズ)と4人のインストゥルメンタル・セッション(マイク・オールザップ、ジョー・セルミー、ジム・グリーンスプーン、フロイド・スニード)に分かれていたことだろう。完全に分業していた事により、ステージに大きな力を発揮することが出来たグループである。過去日本に3度来日公演をしているが大変評判になったものだ。彼らは持ち味は新鋭のシンガー・ソング&ライター等の楽曲を彼らなりのアレンジで聴かせるグループであった。初期の音楽スタイルは、リズム&ブルースをベースとしたもので取り組んでいる。楽曲を見てもわかるように「ノーボディ」「トライア・リトル・テンダーネス」等メンバーがリズム&ブルースに大いなる影響を受けていた様だ。4枚目のアルバム「It Ain't Easy」あたりから音楽的にも変化が見られる様になる。このアルバムはバラエティーにとんだ内容になっているがより綿密な音作りがなされボーカルも数段味わい深いものとなっている。このアルバムから、彼ら初の全米NO.1ヒット「ママ・トルド・ミー」が生まれている。この頃からスリー・ドッグ・ナイトの快進撃が始まるのである。
スリー・ドッグ・ナイトは、23枚のシングル曲を発表しているが、そのうちTop50以内が21曲、Top30以内が19曲、Top10ヒットが10曲(No.1ヒットが3曲)でミリオン・セラーに輝いているシングルが7曲も在りその人気の凄さがお判り頂ける事と思う。オリジナルアルバムも14枚発表されているがTop30以内に12枚、Top10以内に5枚記録されておりゴールド・アルバムも12枚記録されている。個人的に中学時代ラジオにのめり込んでいた時代で最初に聴いたのが「喜びの世界」であった。その頃、学生の朝の情報番組「ヤング720」(TBS系)が在り、その中で八木誠氏がスリー・ドッグ・ナイトの紹介をしていたのが印象に残っている。確か当時としては貴重なビデオ・クリップも流していた様に記憶している。とにかく楽曲の良さとアレンジの巧さがミックスして大好きなグループであった。当時は、シングル中心に購入していたが大学時代、アルバムも欲しくなりコレクションしたが聴いてみて吃驚!駄作がないのである。それどころかシングルにしたいナンバーが沢山在り感激したのを記憶している。このページを作るにあたり再度聴きなおしてみたが30年以上の歳月が流れているが全く色褪せていないのである。昨年ドラマの主題歌「喜びの世界/Joy To The World」が使われスマッシュヒットを記録しベストの音源を集めたCDが発売されたが各オリジナル・アルバムも復刻して欲しいものである。

 

 

 

Three Dog Night  45S

 

 

   

Thanks To Tomoo Mutoh

 

 

Three Dog Night Album

 

幻の「It Ain't Easy」
ヌードジャケット

 

 

 

Three Dog Night 45s Chart Action 

 

 

 

No.
Record Title
Date Charted
W.Chrted
Peak Pos
1
Nobody
01-25-1969
1
116
2
Try A Little Tenderness
02-08-1969
12
 29 
3
One
05-03-0969
16
  5
4
Easy To Be Hard
08-09-1969
13
  4
5
Eli's Coming
10-25-1969
14
 10
6
Celebrate
02-28-1970
9
 15
7
Mama Told Me ( Not To Come )
05-23-1970
15
  1 (2)
8
Out In The Country
08-29-1970
11
 15
9
One Man Band
11-21-1970
11
 19
10
Joy To The World
03-13-1971
17
  1 (6)
11
Liar
07-10-1971
12
  7
12
An Old Fashioned Love Song
11-13-1971
11
  4
13
Never Been To Spain
12-25-1971
12
  5
14
The Family Of Man
03-25-1972
9
 12
15
Black & White
08-12-1972
11
  1 (1)
16
Pieces Of April
11-18-1972
14
 19
17
Shambala
05-19-1973
16
  3
18
Let Me Serenade You
10-27-1973
12
 17
19
The Show Must Go On
03-16-1974
19
  4
20
Sure As I'm Sittin' Here
06-29-1974
13
 16
21
Play Something Sweet ( Brickyard Blues )
09-28-1974
12
 33
22
Til The World Ends
07-05-1975
9
 32
23
Everybody Is A Mosterpiece
1976
-
 −

 

 

ランスフォード氏が選ぶアルバム推薦曲 &体験談

 1.アルバム・・・・ThreDog Night
   Find Someone To Love
   It's For You (レノン&マッカートニー作 オリジナルはシラ・ブラック)

 2.アルバム・・・・Suitable For Framing
   Lady Samantha (エルトン・ジョン作)

 3.アルバム・・・・It Ain't Easy
   Your Song (エルトン・ジョン作)

 4.アルバム・・・・Naturally
   Sunlight (ジェシ・コリン・ヤング作)

 5.アルバム・・・・Harmony
   My Impersonal Life
   ★サビのメロディーが印象的で心に残る。
   Never Dreamed You'd Leave In Summer (スティーヴィー・ワンダー&シリータ作)

 6.アルバム・・・・Seven Separate Fools
   Going In Circles
   Freedom For The Stallion (アラン・トゥーサン作)

 7.アルバム・・・・Cyan
   Story Book Feeling (メンバーのマイク・オールサップ作)

 8.アルバム・・・・Hard Labor
   On The Way Back Home (ダニエル・ムーア作)
   ★ダニエル・ムーアは3DNと同じくダンヒル・レコードに在籍してシャンバラの作者でもある。
   現在でも彼のアルバムはスワンプ系ソングライターの名盤としての誉れが高い!

 9.アルバム・・・・Coming Down Your Way
   When It's Over (ジェフ・バリー作)

彼らの曲を初めて聴いたのは「ライアー」であった。
でも、洋楽リスナーとして日が浅い私には余りぴんと来るものがなかった。彼らの曲の良さを
痛感したのはその次のシングルの「オールド・ファッションド・ラブ・ソング」だった。
私はこの曲に夢中になってしまった。 この曲で、当時思い出されることがある。
当時、土曜日の夜に二丁目三番地というドラマをやっていた。主題歌はビリー・バンバンの
「さよならをするために」 当時大ヒットした曲だ。
主演は石坂浩二と浅丘ルリ子、喫茶店のマスター役で出演していた藤村俊二がドラマの中でこのレコードを ステレオのレコード・プレイヤーのターンテーブルに載せてかけていたのが印象に残っている。
日曜日の朝のAMラジオで若山弦蔵さんが洋楽のベスト10番組をやっていてチャートで
1位になっていたのが思い出される。 この曲のシングル盤を買い、歌詞カードの上に読み方をカタカナで鉛筆で書き、覚えようと思い、この曲に合わせて 何度も一緒に歌ったものだった。
その後も「ブラック・アンド・ホワイト」、「ショー・マスト・ゴー・オン」を気に入り、レコードを購入した。

カバー専門の3DNそして素晴らしい音楽料理人3DN

洋楽のヒット曲を聴いていくうちに色々なアーティストを知ることになった。
3DNは、他人の曲ばかり歌い、自分たちのオリジナルがほとんどないことを知った。
なんだ、人の曲ばかり歌うんだったら歌謡曲の歌手と同じじゃないか!
あほらしい!プログレやハード・ロックやっているアーティストの方がクリエイティブでかっこいいと思った。 大学時代洋楽に詳しい友人と知り合った。 トップ40を聞いていたことから直に意気投合した。 3DNの「イット・エイント・イージー」がダブったので譲るけどいらないかと 今更3DNなんていらないよ。 でもこのアルバムの中に収録されている「アウト・イン・ザ・カントリー」は名曲だから絶対損はしないと 説得され渋々安価で購入した。(実はその頃、ビルボードのアルバムチャートのベスト20内に チャートインして且つトップ40内に10週以上留まったアーティストのアルバムはジャンルに拘らず 総て手に入れたいという野望を持っていた。) アルバムを聴くと素晴らしくそれまでの先入観はぶっ飛んだ。他人の曲でもアレンジや歌い方が 変われば、全く違ったものに生まれ変わるものなんだと恥ずかしいことだが、その時 初めてそのことに気が付いた。

93年のリユニオンコンサート

キャプチャード・ライブやアラウンド・ザ・ワールドというライブアルバムを聴き、彼らはお客を楽しませる ことに他のロックグループに比べて長けていると思っていた。 CMで喜びの世界が流された頃 その煽りかどうかわからないが、大阪の厚生年金ホール でライブを行うという広告を新聞で見た。 ステージに立ったのを見て唖然とした。2匹の犬しかいなかったのだ。 チャックがいない 自分の好きな曲はほとんどチャックが歌っているのにどうなるんだろうと不安になった。 然し、ライブは特に聞きたかった「アウト・イン・ザ・カントリー」、「イージー・トゥー・ビー・ハード」 を勿論のこと往年のヒット曲を総て演奏してくれた。 観客は少なかったが生涯忘れることが出来ないライブの一つとなった。
出来れば又、彼らの生のライブを近い将来見たい!
70年代の優れたアーティストとして永遠と輝く彼らの雄姿を!

アルバム It's A Jangleについて

83年に再結成した3DNが5曲入りのミニアルバムをパスポートというレーベル から発売した。
時代を反映してかAOR色が強い典型的な80年代の音だ。
リードボーカルはコリーとチャックが各々2曲ダニーが1曲である。
Livin' It Up (ビル・ラバウンティー、バリー・マン、シンシア・ワイル作 リードボーカルはチャックが歌っている) という曲が一番出来がいいと思う。

CDセレブレートについて

93年に3DN結成以前の音源を含むベスト盤だ。
興味深いのは、ダニー・ハットン名義のローゼス・アンド・レインボウズ (ライノから発売されたナゲッツのコンピレにも収録) ファニー・ハウ・ラブ・キャン・ビー(アイビー・リーグのカバー)
コリー・ウエルズ&エネミーズ名義のシナー・マン レッドウッド名義のタイム・トゥー・ゲット・ダウン
(ブライアン・ウイルソン作)イフ・ユー・ニュー(ヤング・ラスカルズのカバー)の3DN結成以前の音源だ。 でも残念ながらレッドウッドが歌うはずだったビーチボーイズで有名なダーリンは未収録だ。


スリー・ドッグ・ナイトのシングルについて

ランスフォードさんが3DNの詳しい推薦曲と体験談を書かれていましたので、私はスリー・ドッグ・ナイトのシングル曲について少し書かせて頂きます。スリー・ドッグ・ナイトのシングルは素晴らしい内容のものが多く甲乙付けがたいのですが個人的にベスト4を選びました。
★ピース・オブ・エイプリル/ Pieces Of April
スリー・ドッグ・ナイトとしては最高位19位のスマッシュヒットでしたが、穏やかな春の光を思わせる様な静かなバラードです。メロディもさるこに歌詞も素晴らしい作品です。
★アウト・イン・ザ・カントリー/Out In The Coutry
御馴染みポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの作品です。ポール自身のセルフ・カヴァーが「Life Goes on」で聴かれますがスリー・ドッグ・ナイトの出来の方が素晴らしいです。
★ ワン/One
この曲も作者のニルソンが彼の2ndアルバム「Aerial Ballet」で取り上げていますが スリー・ドッグ・ナイトのヴァージョンが素晴らしく彼ら初のTop10ヒットを記録しました。
★愛は幻に消えて/’Til The World Ends」
後期の作品ですがデイブ・ロギンス作の素晴らしい内容の曲で彼ら最後のTop50ヒットになりました。弦楽を用いた作品で秋に似合うバラードです。
以上が特に私のお気に入りですが「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」「喜びの世界」は、アルバムヴァージョンとシングル・バージョンがあるので要注意です。

 

スリー・ドッグ・ナイトの楽曲のソング・ライターについて

御存知のとおりスリー・ドッグ・ナイトのメンバーのオリジナル作品は殆ど少ない。
しかし、新鋭のシンガー&ソング・ラーターの楽曲をうまくアレンジして発表し多くのヒット曲を放った。これは正しく先見の目が在ったということだろう。
文字はシングル  ※八木誠氏監修のダンヒル・サウンドVol.1スリー・ドッグ・ナイトのライナーを参考に致しました。

ニルソン

One

ランディ・ニューマン Mama Told Me」「That No One Ever Hurt This Bad」「Cowboy」「My Old Kentucky Home」「Your Hat Man」
ローラ・ニーロ Elis Coming
ポール・ウイリアムズ Out In The Coutry」(R.ニコルスと共作)「An Old Fashioned Love Song」「The Family Of Man
ホイト・アクトン Joy To The World」「Never Been To Spain」「Southbound」
ダニエル・ムーア Shambola」「Lay Me Down Easy」「Put Out The Light」「On The Way Back Home」「Lean Back Hold Steady」
ティム・ハーディン 「Don't Make Promises」
ニール・ヤング 「The Loner」
デイヴ・メイソン 「Feeling Allright」
エルトン・ジョン 「Your Song」「Lady Samantha」
アラン・オディ 「Heavy Church」「Easy Evil」
スティービー・ワンダー 「Never Dreamed You'd Leave In Summer」
ジョニ・ミッチェル 「Night In The City」
デイヴ・ロギンス 「Pieces Of April」「’Til The World Ends
アレン・トゥーサン 「Play Something Sweet」「Freedom For The Stallion」「Mind Over Matter」
レノン&マッカートニー 「It's For You」
スティービー・ウィンウッド 「Heaven Is In Your Mind」
G.ボナー&A.ゴードン(タートルズ) Celebrate
ジェシー・コリン・ヤング 「Sunlight」
テリー・ファーロング(グラス・ルーツ) 「My Impresonal Life」
ラス・バラード 「Chainged」
ドン・イロイアノ(ジェームス・ギャング) 「The Writing On The Wall」
レオ・セイヤー The Show Must Go An
ジミークリフ 「Sitting In Limbo」
ロビー・ロバートソン 「Chest Fever」

 

 

スリー・ドッグ・ナイト初来日時のコンサートのチラシ( 大阪編 )
   
   

Three Dog NightオフィシャルHP
http://www.threedognight.com/

 

トライア・リトル・テンダーネス
IPR-2253
ワン
IPR-2298
スリー・ドッグ・ナイト・インタビュー
PRP-1002

 

 

 

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